Letter 地球:北カスケード山脈の縁に沿って深さ方向に広く分布した地震微動 2005年8月11日 Nature 436, 7052 doi: 10.1038/nature03903 カスケード沈み込み帯は、数百年間隔でモーメントマグニチュード9に及ぶ大地震を引き起こす可能性があると考えられている。プレート境界の地震発生帯は沖合にあり、測地学的データから現在は固着していると推測されている。しかしながら、固着した境界に沿ってプレートが収束することにより生じる長期的な変形の方向とは逆方向の間欠的な地表変位が、微動に似た異常な地震波信号と共に約14ヶ月間隔で観測されている。本論文では、このような微動が、限定された水平方向の帯状の領域で40 km以上の深さにわたって分布していることを示す。多くの微動は、プレート境界の上にある強い地震波反射面内あるいはその近傍で起きているが、この反射面では局所的な地震が起きておらず、地震微動の発生過程には流体が関与していることが示唆される。観測された深さの範囲は、微動がカスケード境界のより深い部分に沿った過渡的な滑りにより引き起こされた応力場変化に関連しているか、あるいは、間欠滑りがこれまで考えられていたよりももっと広がったものであることを示唆している。 Full Text PDF 目次へ戻る