Letter 遺伝:ヒトゲノムにおける活性プロモーターの高解像度地図 2005年8月11日 Nature 436, 7052 doi: 10.1038/nature03877 真核細胞では、タンパク質をコードするどの遺伝子の転写もプロモーター上でのRNAポリメラーゼII転写開始前複合体(PIC)の集合から始まる。プロモーターは、エンハンサー、サイレンサーおよびインシュレーターとともに、遺伝子発現パターンを指示する組み合わせ暗号を規定する。大半の遺伝子のプロモーターに関する正確な情報がないために、現在のところ、ヒトゲノムに暗号として書き込まれた制御論理を十分に分析することができない。今回我々は、ヒト繊維芽細胞のゲノム全域にわたる活性プロモーターの地図を、ヒトゲノム全域にわたって実験的にPICの結合部位の位置を決定することによって作成した。この地図には、既知の遺伝子6,763個と少なくとも1,196個のこれまで注釈付けされていない転写単位に対応する10,567個の活性プロモーターが示されている。この地図は、ヒトの遺伝子では多数のプロモーターが広範囲に使われていることと、活性プロモーターのクラスターがゲノムの広範囲にわたってみられるという特徴を示している。さらに、ゲノム全域での発現プロファイルの解析から、細胞のトランスクリプトームを規定する4つの基本的プロモーター区分が明らかになった。これらの結果は、ヒトの細胞における転写装置、クロマチン構造および遺伝子発現の間の機能的関係の全体像を提供する。 Full Text PDF 目次へ戻る