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脳:嗅内皮質における空間地図の微細構造

Nature 436, 7052 doi: 10.1038/nature03721

自分の進路を見つけだす能力は、場所、距離、方向に関する情報を統合する神経アルゴリズムに依存している。しかし、皮質内微小回路でこのような作業がどのように実行されているかについては、ほとんどわかっていない。本論文では、環境空間に関する方向指向性を持ち、トポグラフィカルに構成された神経マップが、背尾側の内側嗅内皮質(dMEC)に存在することを示す。ここでの重要な単位は「グリッド細胞」である。これは、環境空間の表面全体にわたって正三角形からなる規則正しいグリッド(格子)を設けたとき、そのいずれかの頂点と動物の位置とが一致すると活動する細胞をいう。隣接細胞のグリッドは、共通の向きと間隔をもつが、頂点の位置(位相)は異なる。個々の受容野の間隔とサイズは、dMECの背側から腹側に向けて大きくなっていく。マップは外界の目標に対して固定されているが、目標がなくても残存するので、グリッド細胞は一般的な経路積分に基盤をおいた環境空間マップの一部なのかもしれない。

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