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地球:月の表層砂に含まれる地球起源の窒素と希ガス

Nature 436, 7051 doi: 10.1038/nature03929

月の表層砂に含まれる窒素は砂粒表面と相関があり、したがって明らかに外部からインプラントされたものである。直截的な解釈は窒素が太陽風によりインプラントされたというものだが、この解釈では、窒素の存在度、そして15N/14N同位体比に見られる30%ものばらつきという観測的事実のどちらも説明できない。本論文では、月の表層砂に含まれる窒素の大部分、および他の揮発性元素の一部が、太陽風からではなく実際に初期地球大気から運ばれたという仮説を提示する。初期地球大気成分の散逸および月の表層砂粒子へのインプラントが、地球に実質的に磁場が存在していなかったときに起きたとすれば、この仮説によって定量的に十分筋が通る。したがって、月表層砂に保存された証拠は、地球磁場出現の時期を制約するために有効となる可能性がある。この仮説は、地球大気起源の成分が存在しないはずの月の裏側の表層砂を調べることで検証できる。

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