Letter 免疫:トウモロコシの裸の粒の起源 2005年8月4日 Nature 436, 7051 doi: 10.1038/nature03847 トウモロコシ(Zea mays ssp. mays)の栽培化の過程で最も重要なステップは、原種であるテオシント(ブタモロコシ)の穀粒を取り囲んで守る堅固な外被の離脱であった。この進化ステップによって穀粒は雌穂の表面に露出し、人類が食物源として容易に利用することができるようになった。本論文では、トウモロコシ栽培化におけるこの重要な事象が、転写調節因子のSBPドメインファミリーに属する単一の遺伝子(teosinte glume architecture、別名tga1)に支配されていることを示す。トウモロコシとテオシントの表現型のちがいを支配するこの因子は1 kbの領域内に位置することがわかったが、その領域に関してトウモロコシとテオシントのDNA配列に必ず見られるちがいは7ヵ所のみであった。このうち1ヵ所は非保存的なアミノ酸置換をコードしていてタンパク質の機能に影響する可能性があり、そのほかの6ヵ所は遺伝子の調節に影響すると考えられる。分子進化解析により、トウモロコシの栽培化ではこの領域が選択の標的であったことが明らかになった。本研究の結果は、栽培化および進化では単一遺伝子のあまり大きくない変化によって表現型に劇的な変化がもたらされる場合があることを裏づけている。 Full Text PDF 目次へ戻る