Letter 環境:アマゾンの河川群からの二酸化炭素ガスの放出源となる年代の新しい有機物 2005年7月28日 Nature 436, 7050 doi: 10.1038/nature03880 河川は一般に二酸化炭素について過飽和状態にあるため、大量のガス放出フラックスをもたらしており、これが流域での正味の炭素収支を決める重要な要因となることがある。アマゾンの河川群では、全有機炭素または溶存無機炭素の形で海洋に放出される炭素量の10倍以上に相当するガス放出が起こっていることが近年示された。河川中の高濃度の二酸化炭素は、主として有機炭素のin situの呼吸に由来しているが、この炭素の供給源またはターンオーバー時間については意見が分かれている。本論文では、アマゾンの河川系での溶存無機炭素と3種類の有機炭素のフラクションについて炭素同位体組成(13Cと14C)を広範囲に調査した結果を示す。我々は、これらの河川で輸送される有機炭素の大部分の年代は数十年から数千年の広がりをもつものの、中規模から大規模な河川でのガス放出を促進する過剰な二酸化炭素は主に、陸地と河川の近くを起源とする5年未満の年代の新しい有機物の呼吸によって供給されていることを見出した。したがって湿潤な熱帯地方では、陸地から河川などの水系や大気への大量の炭素フラックスが、小さな有機炭素プールの急速な循環によって生じると考えられる。 Full Text PDF 目次へ戻る