Letter 発生:体細胞による生殖系列の性分化制御はJAK/STAT経路によって仲介される 2005年7月28日 Nature 436, 7050 doi: 10.1038/nature03849 生殖細胞は有性生殖に必要とされる精子や卵を産生するために、明確に区別された雌雄いずれかの発生経路に従って形成されなければならない。マウスとショウジョウバエ Drosophila ではともに、生殖細胞の性別は周囲の体細胞組織の性に影響されるが、体細胞が生殖系列の性決定を制御する機構はあまりわかっていない。本研究では、ショウジョウバエ胚の生殖巣においてjanus kinase/signal transducer and activator of transcription (JAK/STAT)経路が、体細胞から生殖系列へ、性特異的なシグナルを与えていることを示す。体細胞性の生殖巣は、JAK/STATシグナル経路のリガンドであるunpaired (upd)を雄特異的に発現し、生殖巣形成期に雄の生殖細胞でJAK/STAT経路を活性化する。またJAK/STAT経路は、初期の生殖巣発生において雄特異的な生殖細胞の性質に必要であり、この経路だけで雌の生殖細胞に雄生殖細胞の性質を持たせるのに十分である。これらの結果は、雄の生殖系列の性発生を調節する体細胞性生殖巣からの主要なシグナルは、JAK/STAT経路によって仲介されていることを直接的に証明している。 Full Text PDF 目次へ戻る