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細胞:鞭毛内輸送モーターの機能の協調

Nature 436, 7050 doi: 10.1038/nature03818

繊毛は運動や感覚受容にさまざまな役割を果たしており、繊毛機能の欠陥はバルデー・ビードル症候群(BBS)のような繊毛病の一因となる。鞭毛内輸送(IFT)モーターは、繊毛前駆体をIFT粒子とよばれるタンパク質複合体に結合した形で、繊毛基部から先端の前駆体が取り込まれるべき場所へと輸送することにより繊毛を構築・維持している。線虫(Caenorhabditis elegans)では、キネシンIIと高浸透圧忌避異常(OSM)-3キネシンという2種類のIFTモーターがこの輸送を行っている。この2つのモーターは協調して2つの連続した順行性IFT経路を形成し、それぞれが繊毛の別々の部分を構築する。多数の繊毛変異体で蛍光IFTモーターとIFT粒子の繊毛に沿った動きを観察することによって、これら2種類のモーターの機能的協調にかかわるタンパク質をコードする3つの遺伝子を同定した。BBSタンパク質であるBBS-7とBBS-8は、2種類のIFTモーターの両方を含むIFT粒子複合体を安定化するのに必要だが、それはbbs-7bbs-8変異体のIFT粒子はIFT-AとIFT-Bという2つの複合体に分離してしまうからである。IFT-AとIFT-Bは、それぞれキネシンIIとOSM-3キネシンによって別々に輸送される。また保存された繊毛タンパク質であるDYF-1は、OSM-3キネシンがIFT粒子に結合してそれを移動させるのに必要である。それはdyf-1変異体ではOSM-3キネシンが不活性で、完全なIFT粒子がキネシンIIだけによって輸送されるからである。これらの知見から、BBS繊毛病タンパク質とOSM-3キネシン活性化タンパク質は、機能をもった繊毛を構築する2つのIFT経路の形成にかかわっていると考えられる。

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