Article 神経:シナプスの構造と機能に必要な遺伝子の系統的解析 2005年7月28日 Nature 436, 7050 doi: 10.1038/nature03809 化学シナプスは、神経系内の迅速な細胞間シグナル伝達を担う複雑な構造である。プロテオーム解析からは、シナプス部の特殊化した構造にかかわる数百種のタンパク質があるだろうと予測されている。本論文では、線虫(Caenorhabditis elegans)の神経筋接合部の機能または発生に必要な遺伝子を同定するための、系統的なスクリーニングについて述べる。アセチルコリン分泌の減少を導くRNA干渉スクリーニングで、総計185個の遺伝子が同定され、そのうち132個は従来シナプス伝達にかかわると考えられていなかったものである。これらの遺伝子の機能的プロファイルを、さまざまな条件下でRNA干渉を行った場合の分泌異常を比較することで決定した。階層的クラスタリングで機能的に関連した遺伝子群が同定され、その中にはシナプス小胞の循環にかかわるもの、神経ペプチドのシグナル伝達にかかわるもの、ホルボールエステルへの反応性にかかわるものが含まれる。24個の遺伝子は、シナプス前部位に局在するタンパク質をコードしていた。12個の遺伝子は、機能喪失変異を起こさせるとシナプス前構造に欠損が生じた。 Full Text PDF 目次へ戻る