Article 発生:心臓発生において血清応答因子はHand2を標的とする筋特異的マイクロRNAを制御する 2005年7月14日 Nature 436, 7048 doi: 10.1038/nature03817 シグナル伝達と転写因子の勾配は胚発生のさまざまな現象を制御しており、このことは調節タンパク質のレベルが時間的空間的に制御される必要があることを示している。マイクロRNAは標的メッセンジャーRNAの翻訳を調節する系統発生的に保存された短鎖RNAで、タンパク質量を制御する機構の一つとなっている。本研究で我々は、マイクロRNA-1-1 (miR-1-1)とmiR-1-2が、心筋と骨格筋の前駆細胞で特異的に発現することを示す。また我々は、miR-1遺伝子が血清応答因子やMyoD、Mef2といった筋肉分化制御因子の直接の転写標的であることを見いだした。これと一致して発生中の心臓における過剰なmiR-1は、増殖性の心室心筋細胞プールの減少を引き起こす。RNA構造と標的アクセシビリティの特性を組み入れた、マイクロRNAの標的を同定するための新たなアルゴリズムを用いて、心室心筋細胞の拡張を促進する転写因子Hand2がmiR-1の標的であることを示す。本研究の結果から、心臓発生においてmiR-1遺伝子が心臓の重要な制御タンパク質の作用を調節して分化と増殖のバランスを制御していることが示唆される。 Full Text PDF 目次へ戻る