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細胞:DNA損傷応答における、細胞周期によって調節されるヒストンH3のリジン56のアセチル化の役割

Nature 436, 7048 doi: 10.1038/nature03714

DNAの切断はきわめて有害な損傷で、全ゲノム領域において、効率よく修復する必要がある。しかし、DNAがヌクレオソームにパッケージングされていることがDNA修復の大きな障害となっており、クロマチンという状態でのDNA修復機構は充分に解明されていない。今回我々は、S期の染色体に取り込まれる新たに合成されたヒストンH3分子には、リジン56(K56)のアセチル化という修飾が多くみられることを明らかにする。ヒストンH3のK56のアセチル化に欠陥があると、複製の際にDNA鎖の切断を引き起こす遺伝子毒性物質に対する感受性が高くなる。DNA損傷がない場合は、ヒストンH3のK56のアセチル化の大半はG2期に消失する。これと対照的に、DNA切断の起こった細胞では、アセチル化のレベルは高いまま維持される。また、このアセチル化修飾の持続は、DNA損傷チェックポイントタンパク質に依存している。ヒストンH3のK56のアセチル化は、DNA修復に適したクロマチン環境をつくり出し、DNA損傷応答の重要な要素はこのアセチル化を維持することであると考えられる。

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