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遺伝:活発に転位する体細胞Sleeping Beautyトランスポゾン系による哺乳類での変異誘発

Nature 436, 7048 doi: 10.1038/nature03691

トランスポゾンは下等な原核生物ではゲノムの機能的スクリーニングの重要な遺伝的手法となっているが、高等真核生物では転位頻度が低いためにそれほど有用ではないとされてきた。本論文では、Tc1/marinerスーパーファミリーのトランスポゾンSleeping Beauty(SB)を、マウスの体細胞内で胚段階での死や野生型個体における発癌を誘発するほど高頻度に転位するようにできたので、それを報告する。誘導された腫瘍は悪性度が高く、一部の個体では生後数か月以内に2種類、または3種類もの異なるタイプの癌が出現した。こうした腫瘍は、癌遺伝子へのSB挿入変異誘発によって生じているため、癌の誘導に関与する遺伝子および経路の同定が可能となる。SBの転位は容易に制御でき、任意の標的組織に変異を導入できるため、原理としては、病因がほとんどわかっていない癌も含めて、ヒトの多様な癌の誘導に利用できる。またSBの利用はマウスに限定されないので、遺伝子導入が可能なあらゆる高等真核生物を対象としたフォワード遺伝子スクリーニングに使える可能性がある。

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