Article 神経:網膜による動的な予測符号化 2005年7月7日 Nature 436, 7047 doi: 10.1038/nature03689 網膜神経節細胞は目から脳へ画像を伝える。この過程では、一般に明るさそのものではなく近傍点間の差と時間的な変化が符号化される。このような処理は、自然環境の画像が持つ平均的な統計的性質に対して進化的に適応した予測符号化とみることができる。一方、動物が遭遇する視覚環境には平均的な画像とは異なった統計的性質を持つものも数多く存在する。本論文では、このような視覚環境では網膜の情報処理が動的に調節されることを示す。網膜神経節細胞の受容野の時空間的な性質は、新たな環境に移されると数秒間で変化する。新たな受容野が新たな視覚環境での予測的符号化を改善するという点で、この変化は適応的である。今回発見された多様な適応は、シナプス可塑性をもつネットワークモデルによって説明できる。 Full Text PDF 目次へ戻る