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生態:鳥類の個体群動態の世代時間と時間的スケーリング

Nature 436, 7047 doi: 10.1038/nature03666

理論研究では密度制御の変動が個体群動態に強く作用することが示されているが、自然個体群で密度依存性の強さに影響を及ぼす諸要因については、まだ解明が進んでいない。その結果、種の間で個体数変動の程度に大きな違いがあることを説明できる普遍的な仮説もほとんど登場していない。この理由の1つは、生物種の生活史により時間差が生じ、そのため個体群動態への内因性要因と外因性要因の相対的関与を分別することがむずかしくなって、個体群時系列での密度制御を検出することが非常にやっかいになるからである。今回我々は、23種の鳥類に関する個体群時系列を用いて、確率論的な密度依存性の齢構成モデルのパラメーターを推定した。そして、生活史における総体的な密度依存性の強さと齢構成の一時的変動といった環境の確率的揺らぎの強さが双方とも、世代時間とともに増大することが明らかになった。これらの結果は、鳥類では人口学的特性と生活史的特性とが結びついて独特の個体群動態パターンを生み出し、これらのパターンは世代を尺度とした場合にのみ見えてくることを示している。

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