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宇宙:グセフクレーター内の火星探査車スピリット着陸地点の岩石および土壌が受けた水成変成

Nature 436, 7047 doi: 10.1038/nature03640

火星探査車スピリットの着陸地点としてグセフクレーターが選ばれたのは、かつてクレータ内部に湖が存在した可能性があるためだ。つまり、湖の堆積物の証拠を探すことが火星探査車の任務の一つであった。しかしながら、着陸地点の平原はカンラン石に富んだ玄武岩と風で運ばれてきた「全球的な」塵からなる表層土(レゴリス)で覆われていることがわかった。岩石を研磨具で露出させた3個の石の内部を分析したところ、それらは互いに似ていて同じ溶岩流から生成されたことと矛盾しない。本論文では、火星探査車スピリットがsol(火星日)1からsol 156まで、そして着陸地点からコロンビア丘陵のふもとまでの間で、土壌、岩石の表面および内部に対して行った調査について報告する。分析した物質の物理的および化学的特性からは、グセフ平原の火山岩が水と相互作用をした、限定的だが疑う余地のない以下のような証拠が得られた。つまり、地球上の玄武岩や火星隕石と比べて硫黄、塩素および臭素が異常に高濃度である岩石内部が柔らかいこと、次に、明るい色調の岩石であるマザツァル岩上の多層被膜に硫黄、塩素および第二鉄が高濃度で存在すること、また、平原内の玄武岩の小空洞や岩脈に臭素が高濃度で存在すること、さらに(探査車の掘った)トレンチ内の土壌で、マグネシウムや硫黄、他の塩成分が正の相関を示すこと、そして、グセフクレーター表面の土壌と比較すると、トレンチの土壌中では硫黄、塩素および臭素の濃度に相関性がなく、化学的な移動・分離を示していることである。

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