Letter 物理:磁気粒子の非線形応答を利用した断層画像化 2005年6月30日 Nature 435, 7046 doi: 10.1038/nature03808 造影剤やトレーサーを使った医用画像は長い歴史がある。これらによって、診断や治療法に関する重要な情報が得られるが、応用の期待されるいくつかの分野では、現在利用できる医用画像技術で得られるよりもっと高い分解能が必要になる。例えば、磁気トレーサーを使った磁気共鳴画像法の場合、in vitroおよびin vivoでの画像化の検出閾値は、被験体組織からの背景信号が決定的な制限因子になるような値である。磁気粒子を直接検出する感度の高い方法としては、緩和法を使った磁場の測定があげられる。しかし、この方法は、データを空間画像に変換する逆問題が非適切問題となるという欠点があり、そのため低い空間分解能しか得られない。本論文では、小さい磁気粒子の非線形な磁化曲線を利用して、このようなトレーサーの高分解能画像を得る方法を紹介する。ここでは当初行われた「ファントム」実験を報告するが、これによってこの技術が実現可能なことが実証された。ここで実現した分解能は既に1 mmを十分下まわっている。また、どの程度の改善が期待できるかの評価も行い、この方法は高い空間分解能と高い感度の両方を特徴とする画像化法へと発展する可能性があることを示す。 Full Text PDF 目次へ戻る