Review Article

気候:エアロゾルによる現在の強い冷却は将来の高温を意味している

Nature 435, 7046 doi: 10.1038/nature03671

大気中のエアロゾルは人為起源の温室効果ガスの影響を、量的に不確かではあるがおそらくかなり緩和している。その結果、人間活動がもたらす摂動に対する気候感度、ひいては炭素循環のフィードバックや気候変化の予測に大きな不確定性が持ち込まれる。エアロゾルは温室効果ガスよりもはるかに寿命が短く、大気汚染を減らす努力もなされているため、将来的にはエアロゾルによる冷却効果は温室効果ガスによる強制力に比べると小さくなると思われる。したがって、過去から現在にかけてみられたエアロゾルによる強い冷却効果は、将来の地球温暖化が、気候変動に関する政府間パネルによって予測された範囲の上限値か、それをさらに上回るレベルで進行する可能性を示していると考えられる。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度