Letter 脳:ブローカ言語野のマカクザルにおける対応部位でみられる口腔顔面体性運動応答 2005年6月30日 Nature 435, 7046 doi: 10.1038/nature03628 ヒト脳の前頭葉腹外側部には、細胞構築学的に44野(ブローカ野)とよばれる、周囲と区別できる部域があって、言語形成に不可欠である。ヒト44野に対応する領野をサルが持っているかどうかは議論が定まっていない。今回、マカクザルの前頭葉腹外側部内の皮質領野についての定量的な構築学解析と、ニューロン活動の電気生理学的記録および皮質内微小電気刺激を組み合わせてこの問題を検討した。その結果、6野という無顆粒性運動前野の腹側部分の直前方に、構築学的にヒト44野に類似した識別可能な領野が存在すること、およびこのサル44野が口腔と顔面の筋系と関連していることがわかった。したがって、44野は、コミュニケーション行動を含む口腔顔面域活動の高次の調節を行う領野としてまず発達し、やがてヒト脳において言語行動のある種の側面を調節するようにもなった、と考えられる。 Full Text PDF 目次へ戻る