Letter 宇宙:コンドライト隕石と火星隕石における衝撃過程の時間スケール 2005年6月23日 Nature 435, 7045 doi: 10.1038/nature03616 小惑星衝突による地球型惑星への降着や、火星および月の隕石の地球への輸送は、広くモデル化されている。そのような衝突によって生じた衝撃波を受けた隕石は、太陽系内の進化のさまざまな段階での降着過程を明らかにするために使える可能性がある。本論文で我々は、コンドライトと火星隕石における、衝突時に受けたピーク圧力と衝突の継続時間を決定し、このデータと衝突のスケーリング則を関係づけて、衝突天体の大きさ、およびそれに対応する隕石母天体上のクレーターの大きさを推測した。衝撃現象の継続時間は、隕石の剪断溶融鉱脈中に共存する高圧鉱物間の微量元素の分布から推測される。衝撃継続時間と、対応する衝突天体の大きさとは、火星隕石の場合(それぞれおよそ10 msと100 m)よりも、コンドライトの場合(およそ1 sと5 km)のほうがはるかに大きいことが明らかになった。火星隕石における結果は火星クレーターの数値モデルの研究とよく一致しており、いずれも最近の放出年代(105〜107年前)を示す火星隕石どうしは、火星の数平方kmにわたる同一の範囲から生じた可能性があると考えられる。 Full Text PDF 目次へ戻る