Letter 宇宙:フォーマルハウト星の塵の帯構造の起源としての惑星系 2005年6月23日 Nature 435, 7045 doi: 10.1038/nature03601 太陽や近傍の15%を超える恒星は、塵の円盤に囲まれている。この円盤は、小惑星や彗星の衝突によって塵の供給を受けていると考えられる。そうでなければ、おそらく塵は107年未満の時間スケールで枯渇してしまうはずだからである。理論的な研究では、塵の円盤構造が惑星の重力の影響によって変えられ得ることが示されているが、観測上の証拠は不十分である。その理由の一端は、円盤からの熱赤外放射のマップが低い線解像度(最良で35 AU)であるということにある。可視光では高解像度の画像が得られるが、最も近くの対象天体(AU MicおよびβPic)は、その円盤が真横を向いているので、惑星による摂動の理論モデルのフィッティングに必要とされる方位角方向、および半径方向の円盤構造の直接計測が不可能である。本論文では、フォーマルハウト星(HD 216956)を軌道運動する塵粒子が反射する可視光の検出について報告する。この系は真横から24度傾いており、周囲全体を取り巻く円盤構造を0.5 AUの線解像度で計測することが可能である。塵は133 AUの半径距離で非常に明瞭な内縁をもち、25 AUの幅の帯状に分布している。また我々は帯の幾何学的中心とフォーマルハウト星との間に、15 AUのずれを計測した。明瞭な内縁とずれの検出は、フォーマルハウト星の周囲を軌道運動する惑星質量の天体の存在を示している。 Full Text PDF 目次へ戻る