Letter 宇宙:初期太陽系の小惑星天体に広がったマグマオーシャン 2005年6月16日 Nature 435, 7044 doi: 10.1038/nature03612 太陽系形成の直後、小さな惑星体は降着を受け、これらのうちいくつかは融解して火成岩を生成した。内惑星はより長い時間スケール(1,500万〜3,300万年)にわたって、これらのより小さな天体との衝突を介した合体によって成長した。このような小惑星に働いた過程は、地球を含む内惑星の最終的な組成に強く影響を与えた。現在、小惑星の火成作用の性質について意見の一致はほとんど見られず、小規模な融解が生じたという説から、ほぼ全体的な融解が生じ深いマグマオーシャンが形成されたという説まで広く提案されている。本論文では、HED隕石(ハワーダイト、ユークライトおよびダイオジェナイトからなり、小惑星4番ベスタからの試料であると考えられている)とアングライト(未同定の小惑星からのもの)の2組の玄武岩質隕石における酸素同位体の研究について報告する。我々の結果は、これらの隕石が共に、初期の全球的規模(50%以上)の融解現象で形成されたことを実証した。これまで試料が得られたすべての分化した太陽系天体にマグマオーシャンが存在したことを示す。マグマオーシャンは、組成成分が層状の構造を持つ微惑星を形成したが、より大きな天体へと合体する前に微惑星がそのような改変を受けたことは、地球で見られる高いMg/Si比といった変則的な惑星の特徴を説明できる。 Full Text PDF 目次へ戻る