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発生:Pax3/Pax7に依存する骨格筋前駆細胞集団

Nature 435, 7044 doi: 10.1038/nature03594

脊椎動物の発生の際には、連続する胚および胎児期の筋形成過程を経て骨格筋は形成され、成長する。胚での最初期の筋細胞については、起源も分子レベルでの制御も詳しく解明されているが、筋形成の後期過程についてはそれほど解明されていない。今回我々は、転写因子Pax3とPax7(paired box protein 3と7)を発現するが、骨格筋特異的マーカーは発現しない細胞集団を新しく同定した。これらの細胞は、発生過程を通して胚や胎児の体幹と肢の筋肉中にあって増殖を続ける。Pax3を標的とする安定な緑色蛍光タンパク質(GFP)レポーターを利用して、この細胞集団が常在性の筋前駆細胞であり、筋形成過程を経て骨格筋を形成することを明らかにする。胎児発生後期には、これらの細胞が衛星細胞の位置をしめるが、この位置は、出生後の筋肉で前駆細胞が特徴的に存在する部位である。Pax3とPax7が両方ともないと、筋肉の発生はそれ以降に進まず、筋分節という初期胚の筋肉しか形成されない。Pax3あるいはPax7を発現できない細胞は、死ぬか、あるいは筋形成以外の運命をたどる。この常在するPax3/Pax7依存性の前駆細胞集団は、骨格筋形成において極めて重要な筋原細胞供給源であると考えられる。この知見は、筋肉疾患の細胞治療を考えるうえでも役立つ可能性がある。

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