Letter 地球:過去200万年間の地磁気双極子磁場強度と逆転率 2005年6月9日 Nature 435, 7043 doi: 10.1038/nature03674 世界中のさまざまな地域の堆積層コアから独立に得られた相対的な古地磁気磁場強度の記録は、互いに足し合わせることにより地磁気双極子モーメントの変遷を導き出すことができ、それによって地球ダイナモを支配する過程についての情報が得られる。これまで、この手法は地磁気逆転現象が起きていない過去80万年間に限られてきた。本論文では、過去200万年間の双極子モーメントの変遷を示す合成曲線を提示する。こうして再構築された古地磁気磁場は、較正に用いる火山の溶岩から求められた絶対双極子モーメントとよい一致を示している。少なくともこの期間については、地磁気逆転のなかった時期には時間平均した磁場がより強いが、短周期振動の振幅は同じ大きさであることを示す。その結果、平均的な双極子モーメントが強い時期には強度が非常に低くなる期間が少なく、したがって不安定な時期も少ないと予想される。一方で、磁場強度が弱い時期には地磁気方向のふらつきが大きく逆転も起こりやすいと予想される。双極子磁場は逆転の6万〜8万年前に減衰を始めたが、逆向きの方向の磁場がわずか数千年で再現されたことも示された。 Full Text PDF 目次へ戻る