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物理:電離圏スポラディックE層の電光で誘起される増強

Nature 435, 7043 doi: 10.1038/nature03638

雷雨と電離圏との結びつきは1920年代半ばから考えられており、これを説明するためいくつかの機構が提案されてきた。モデルから得られる知見のみならず各種の測定により、電光は低層電離圏と相互作用することが示されている。いくつかの観測事実に基づいて、電離圏「スポラディックE」層(電離圏E層中の電子密度が比較的高い、一時的・局所的にあらわれる領域で、電波の伝播に大きな影響を及ぼす)は、雷雨によって変調を受け得ると考えられてきたが、これにはなお、より正確な統計的解析が必要である。今回我々は、雷雨の真上にある中緯度スポラディックE層の統計的に有意な増強および高度の低下を見いだした。電光を伴わない低気圧に対する電離圏の応答は観測されていないので、スポラディックE層のこのような局所的な増強は電光が原因であると考えられる。電光と電離圏の増強が同じ地域で起こることは、エネルギーを電光の生じた場所から電離圏へ運ぶ、垂直に伝播する大気重力波か、もしくは垂直な放電、あるいは両者の組み合わせによって説明できるであろう。

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