Letter 生態:種や機能群の減少が島の生態系の特性に及ぼす影響 2005年6月9日 Nature 435, 7043 doi: 10.1038/nature03611 近年、種や機能群の減少が生態系の特性にどう影響するかを予測することに関心が集まっているが、こうした影響が生態系間でどのくらい差があるのかは、まだよくわかっていない。島の生態系は、生物要因や非生物要因がさまざまな生態系の諸過程にどう影響を及ぼすかを調べるために、有意義な研究対象となる。なぜなら、生態的に意味のある空間スケールで、独立した多数の同じような生態系を同時に調査できるからである。我々は、スウェーデン北部にある30の島を調べた。これらの島々では、島の大きさが撹乱の履歴を決め、したがって植生の遷移段階や生態系の生物特性および非生物特性を決定する。我々は個々の島で、植物の機能群と植物種の双方を組み合わせて実験的に除去するなどの調査を7年にわたり行なった。そして、機能群や種の減少は重要な生態系過程を損なうことが多かったものの、これらの作用は状況に大きく依存し、島の大きさに強く影響を受けたことを示す。今回の研究は、生態系の機能に生物の減少がもたらす結果は生態系間で大きく差があり、その系に特異的な非生物特性および生物特性に左右されることを示す証拠となる。 Full Text PDF 目次へ戻る