Letter 生態:人口の高齢化につれて平均余命が延びる可能性がある 2005年6月9日 Nature 435, 7043 doi: 10.1038/nature03593 年齢中位数(median age;人口高齢化をみる物指しとして最もよく使用される数値)の上昇は、現在の豊かな国々で急速に進んでおり、人口高齢化はそこに住む人々の福祉に少なからぬ問題をもたらすと広く考えられている。通常の年齢の物指しは誕生からの年数であるが、寿命が延びているので、死亡までの残りの年数という観点や延びつつある寿命との比例関係からも年齢を考える必要がある。今回我々は、高齢化を測る新しい物指しとして、人口の余命の予測値を得るために標準化した年齢中位数を提案する。そしてドイツ、日本、および米国の過去のデータと予想を用い、これら3国の人口は、年齢中位数でみるとしだいに高齢化していくことになるが、標準化した年齢中位数でみるとおそらく若返りの時期が訪れることを示す。さらに我々はこれらの国々について、誕生時の平均余命の延びに応じてスケールし直した老齢従属人口率の予想を提出する。これらの率はスケールし直さない場合よりはるかに変化が少ないと予想され、また、人口が実質的に若返りに向かう時期もこれらの率から読み取れる。 Full Text PDF 目次へ戻る