Article 生理:ミオシンVIモーターの構造から明らかになる方向性の逆転機構 2005年6月9日 Nature 435, 7043 doi: 10.1038/nature03592 今回我々は、逆向きに移動するミオシンモータータンパク質であるミオシンVIの短縮型の構造を2.4Åの分解能で解明した。これには、モータードメインと2個のカルモジュリンとの結合部位が含まれる。この構造から、モータードメインについては、プラス端に向かって移動するミオシンとごくわずかな違いしかないことがわかったが、例外は2か所の独特な挿入部であった。1つめはヌクレオチド結合ポケット近くにあり、ヌクレオチドの結合と解離の速度を変化させる。2つめの独特な挿入部は、この挿入部内の新しい標的部位に結合したカルモジュリン1分子とともに、ミオシンVIの変換器ドメインの重要な部分を形成している。これが、ミオシンVIの「レバーアーム」(このレバーアームの「IQモチーフ」には第2のカルモジュリンが結合している)の通常の向きをアクチンフィラメントの矢じり(マイナス)端へと変える働きをする。この型のミオシンモーターが逆向きの方向性をもつ理由は、主にこのレバーアームの方向転換で説明できる。ミオシンVIの動きを完全に説明するために、キネシンに似た脱共役/結合機構を取り入れたモデルを提案する。 Full Text PDF 目次へ戻る