Letter 細胞:SUMO-RanGAP1-Ubc9-Nup358複合体によって明らかになったE3リガーゼ活性について 2005年6月2日 Nature 435, 7042 doi: 10.1038/nature03588 SUMO-1(低分子量ユビキチン様タンパク質修飾因子)は、ユビキチン(Ub)およびユビキチン様(Ubl)タンパク質ファミリーの分子である。SUMOは標的タンパク質の特定のリシン残基と共役結合し、活性もしくは細胞内局在状態の変化を通じてタンパク質の機能を変化させることによって、または基質のユビキチン化を妨げることによって、分化、アポトーシス、細胞周期、およびストレス応答に関与する経路を調節している。Ub/Ublの結合は決まった順序で進み、E2結合タンパク質とE3リガーゼの協調的な作用を必要とする。ヌクレオポリンNup358/RanBP2はSUMO E3であるが、SUMOと結合したRanGAP1を、やはりUbc9(SUMO E2結合タンパク質)が含まれる複合体中における相互作用によって核膜孔複合体の細胞質側に局在させる働きもする。本論文ではUbc9、Nup358/RanBP2のE3リガーゼドメイン(IR1-M)、RanGAP1のカルボキシ末端ドメインに結合したSUMO-1という4種類のタンパク質からなる複合体の分解能3.0Åでの結晶構造について報告する。この構造に関する考察は、他の基質に関して得られた生化学的および速度論的データを考え合わせると、Nup358/RanBP2がSUMOとUbc9の両方を、SUMO-E2-チオエステルがしっかり結合するのに最適な方向を向く位置に結合させることでE3として作用するというモデルを裏付けるものである。 Full Text PDF 目次へ戻る