Letter 地球:地球内核表面がモザイク状構造であることの地震学的証拠 2005年5月26日 Nature 435, 7041 doi: 10.1038/nature03613 地球の内核(固体)から外核(液体)へ移行している場所は内核が成長しているところで、そこから外核内の組成対流が発生している。ほとんどの地球内部の地震学的モデルでは、内核境界は明瞭で単純であるとしているが、外核の最下部に薄い遷移層の存在を必要とする実験データも報告されている。内核境界の密度変化は重力エネルギーの解放量を決定し、内核と外核の組成の違いを絞り込むために重要なパラメータであるが、やはりよくわかっていない。この密度変化を自由振動の固有振動数を用いて見積もった結果は、0.25〜1.0 gcm-3という低い値になるが、核境界で反射した地震波の振幅比を用いる方法では、0.6〜1.8 gcm-3という値が得られている。本論文では、臨界角直前の角度で地球内核から反射される地震波(PKiKP波)の性質を解析した。この地震波は著しい振幅変化を示し、一貫して周波数の高い成分を持ち、標準地球モデルに一致する安定した走時を示す。このデータは内核の表面にモザイク状の構造が存在すると考えれば、最もうまく説明できると思われる。こういうモザイク構造は複数の小領域からなり、固体状内核から液体状外核へ移行する箇所に部分的に液体である薄い層が含まれる小領域と、境界のはっきりとした小領域とが隣り合っていると考えられる。 Full Text PDF 目次へ戻る