Letter 生化学:Rhoと哺乳類のDiaとの相互作用に関する構造面、機構面からの洞察 2005年5月26日 Nature 435, 7041 doi: 10.1038/nature03604 フォルミン類は、細胞骨格の再編成を必要とするさまざまな細胞内の現象にかかわっている。フォルミンには、フォルミンホモロジードメインFH1とFH2が含まれ、これらはアクチンの集合を開始させる。Diaphanousと同類のフォルミンはサブグループを作っており、アミノ末端にRho GTPアーゼ結合ドメイン(GBD)とFH3ドメインをもつのが特徴である。これらのフォルミンは、FH3ドメインが何らかの方法でカルボキシ末端のDiaphanous自己制御ドメイン(DAD)と結合することによって、不活性なコンホメーションに保たれている。活性化されたRhoタンパク質が結合するとDADが解離し、フォルミンは分岐のないアクチンフィラメントの核形成と伸長を誘導できるようになる。本論文では、哺乳類のDiaphanous1(mDia1)の調節作用をもつN末端と複合体を形成したRhoCの結晶構造を報告する。このN末端には、アルマジロ・リピートをもちヘリックスだけでできたGBD/FH3領域が含まれる。Rhoは、その「スイッチ」領域を介してGBD/FH3の2個のサブドメインと相互作用している。mDia1のFH3ドメインは安定な二量体を結合していることがわかり、またDAD結合部位も同定された。mDia1のN末端断片上でのRhoとDADの結合は相互排他的だが、それぞれの結合部位はごく一部しか重なり合っていない。これらの知見をもとに、RhoとDADによるmDia1の調節の構造モデルを提出する。 Full Text PDF 目次へ戻る