Article 医学:瀘胞ヘルパーT細胞と自己免疫を抑制するために必要なRING型ユビキチンリガーゼファミリーメンバー 2005年5月26日 Nature 435, 7041 doi: 10.1038/nature03555 ヒトおよびマウスのゲノム配列決定がなされているにもかかわらず、自己免疫疾患を防ぐ遺伝的メカニズムは今のところほとんど知られていない。本論文で我々は、自己免疫調節因子に関してマウスゲノムを体系的にスクリーニングし、重篤な自己免疫疾患をもつマウス系統sanroqueを同定したのでそれを報告する。この自己免疫疾患は、自己に対する抗体応答を抑制する未知のメカニズムにおける単一劣性異常によって起こる。sanroque変異は成熟T細胞内で作用し、その結果、過剰な数の瀘胞ヘルパーT細胞および胚中心の形成を引き起こす。この変異は、瀘胞T細胞にとって不可欠な共刺激受容体であるICOSの抑制因子を破壊し、サイトカインであるインターロイキン-21の過剰産生をもたらす。sanroqueマウスは糖尿病を引き起こすT細胞を抑制することができず、そのため自己抗体の力価が高くなり、ループスと同じ病態パターンを呈する。原因となる変異は、今まで機能が知られていなかった遺伝子 roquin(Rc3h1)にあり、これは高度に保存されたRING型ユビキチンリガーゼタンパク質ファミリーの一員をコードしている。Roquinタンパク質は、RNA結合タンパク質に見られるCCCHジンクフィンガーの存在およびメッセンジャーRNAの翻訳と安定化を調節する細胞質RNA顆粒への局在を特徴とする。 Full Text PDF 目次へ戻る