Letter 疫学:グレートブリテンにおける畜牛の移動とウシ結核 2005年5月26日 Nature 435, 7041 doi: 10.1038/nature03548 グレートブリテン(イングランド、ウェールズ、およびスコットランド)ではこの20年間にウシ結核(BTB)が蔓延し、現在はイングランドの中央部の一部や南西部、ウェールズ南西部で大流行しており、他の地域でも散発的な発生がみられる。その感染経路はまだよく解明されていないが、BTBの分布はすでに、環境変数およびそれらの季節的な値の測定を利用して統計的にモデル化されている。家畜疾患の広がりには感染動物の移動が重要な要因になっていると考えられており、それを反映してさまざまな措置がとられている。厳格な輸入/輸出規制法がつくられ、2001年の口蹄疫大流行時には大規模な移動規制策がとられた。また、BTBの新たな症例が確認された場合にはその源をたどる追跡調査が行われており、最近英国政府は持続可能なBTB抑制策に関する戦略的枠組みを発表した。2001年1月以降、グレートブリテンの畜産業者はすべての畜牛の誕生・移動・死亡を英国畜牛移動監視局に届け出ることを義務づけられている。今回我々は、牛追跡システムに記録された移動、特にBTBが報告された地域からの移動が、疾患発生の主要予測変数として、環境変数、地形変数およびその他の人為改変型の変数を常にしのぐことを示す。ここでは、すべての予測変数カテゴリーを組み込んだ2002年および2003年の分布シミュレーションモデルを提示し、これを使って2004年と2005年の分布を予測する。 Full Text PDF 目次へ戻る