Article 細胞:シロイヌナズナのF-boxタンパク質TIR1はオーキシン受容体である 2005年5月26日 Nature 435, 7041 doi: 10.1038/nature03542 インドール-3-酢酸(IAAまたはオーキシン)が植物の発生に重要な役割を示す証拠は100年以上も前から見つかっていたにもかかわらず、オーキシンの認識機構は未だに解明されていなかった。オーキシン応答の中心となるのは遺伝子発現の変化である。これは、Aux/IAA転写抑制因子タンパク質とユビキチンリガーゼ複合体SCFTIR1との相互作用がオーキシンによって誘導され、転写抑制因子が分解の標的となることによって起こる。SCFがかかわるタンパク質分解は調節を受けて行われ、これは広くみられるシグナル伝達機構である。標的特異性は、SCFのF-boxタンパク質サブユニット(Aux/IAAの場合はTIR1)によっており、これまで検討された全ての真核生物ゲノムに多数のF-boxタンパク質遺伝子が存在する。SCFと標的の間の相互作用は通常、シグナルによって誘導される標的の修飾によって調節されるが、我々は既にオーキシンのシグナル伝達ではSCFTIR1の修飾が起こることを明らかにしている。本論文では、この修飾にオーキシンとTIR1との直接的な結合がかかわっていること、したがってTIR1はオーキシン受容体であり、オーキシンに対して起こる転写応答にかかわっていることを明らかにする。 Full Text PDF 目次へ戻る