Letter 発生:Mesp2転写因子はNotch活性の抑制により体節境界を確立する 2005年5月19日 Nature 435, 7040 doi: 10.1038/nature03591 脊椎動物における一連の区画化された分節構造は、胚発生において周期的に形成される体節に基づいている。これまでに提唱されている「時計と波面 (clock and wavefront)」モデルによれば、体節形成の基礎となる機構は、後方の前体節中胚葉 (PSM) において Notchシグナルの振動 (時計) によって生み出される周期性である。この時間的な周期性は次に波面(wavefront) において分節単位へ変換される。波面はPSM の前半部に存在すると考えられ、一定の速度で後方へと進行する。しかしながら、Notch 活性のレベルが実際に振動し、どのようにしてその振動が前方の PSM で分節パターンへと変換されるのか、直接的な証拠はなかった。本研究で我々は、マウスで Notch1 活性の内在的なレベルを可視化し、これにより後方の PSM ではNotch 活性が振動しているが、前方では停止していることを示した。このとき、Notch1 が活性化している領域と抑制された領域の境界面において体節境界が形成される。遺伝学的および生化学的研究から、この境界面は mesoderm posterior 2 (Mesp2) による lunatic fringe 遺伝子 (Lfng) の誘導を介したNotch 活性の抑制によって形成されることが示された。Mesp2 によって Notch 活性の振動が停止され、波面において体節へ変換されると考えられる。 Full Text PDF 目次へ戻る