Letter 聴覚:適刺激によって発生する聴皮質の持続発火 2005年5月19日 Nature 435, 7040 doi: 10.1038/nature03565 麻酔下動物の聴皮質ニューロンは、音響刺激に対して一過的な反応を示し、概して短い刺激には1から数発の活動電位を発生する。1回の刺激で発生する活動電位の数は、刺激の持続時間を伸ばしてもふつう変わらない。この観察は、専門の異なる聴覚研究者を総じて長年悩ましてきたもので、持続する音響信号を符号化する際の聴皮質の役割に関する重大な問題となってきた。この論文では、従来の知見とは反対に、覚醒下のマーモセットモンキー(Callithrix jacchus)の一次聴覚野(A1)と聴皮質側頭回の単一ニューロンは、長時間にわたって持続した発火を行うことができ、とくに適刺激で駆動されたときにそうであることを示す。聴皮質ニューロンが非適刺激に対して反応するときには、より一過的または相動的な応答になる。これらの知見は、聴皮質が音によって刺激された場合、特定のニューロン集団にかぎって音の持続中最大発火を続けることを示唆する。適刺激ではない刺激で駆動されたニューロンの反応は、刺激開始後すぐに減衰する。これによって、ニューロンの集団と時間の両方にわたって、音についての選択的表現がなされることになる。 Full Text PDF 目次へ戻る