Letter 物理:光格子時計 2005年5月19日 Nature 435, 7040 doi: 10.1038/nature03541 時間と周波数の精密な測定は基礎科学だけでなく、ブロードバンド通信網や全地球測位システム(GPS)によるナビゲーションを支える技術としても必要不可欠な条件になっている。国際単位系(SI)の秒は現在、Cs原子のマイクロ波遷移により、10-15の相対精度で実現されている。光周波数コム技術によって光周波数とラジオ周波数とのコヒーレントなリンクが確立されたことから、光時計はすぐれた精度を持つ将来の原子時計として関心を集めている。現在、単一トラップイオン、そして自由落下中の超冷中性原子を用いる光時計は、最良のCs原子泉時計に迫る記録的な高さの性能を見せている。本論文では、光格子中にトラップされた原子を量子標準として用いる別の方法を報告する。この「光格子時計」は、中性原子の光時計で観測された結果より1桁狭い線幅を示し、その安定性は単一イオン時計より良好であることを実証した。このSr格子時計の遷移周波数は、SI秒を参照した光周波数コムにより決定した429,228,004,229,952(15)Hzである。 Full Text PDF 目次へ戻る