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脳:マカクザル網膜損傷後の長期的皮質再構築は起こらない

Nature 435, 7040 doi: 10.1038/nature03495

皮質の構築は、その複数の局面が成熟後にも可塑性を残しており、皮質感覚運動領域のマップは常時経験による変更が可能だと考えられている。皮質回路のこうした動的な性質は、学習だけでなく神経系損傷後の修復の場面で重要である。電気生理学研究から、成体マカクザルの一次視覚皮質(V1)では、網膜損傷後の数ヶ月間に大規模な再構築が起こるとされているが、この問題は決着がついたわけではない。今回、機能的磁気共鳴画像法(fMRI)の技術を用い、両眼網膜損傷後のサルV1の皮質マップの変化の検出を試みた。fMRIでは、広い視覚受容野の皮質活動を、皮質単位面積あたり多数のニューロンからの信号をサンプリングしながら、非侵襲的にin vivoで長期にわたってモニターすることができる。その結果、従来の研究と異なり、成体サルV1では網膜損傷後7.5ヶ月にわたる追跡期間中、通常の反応性レベルに近づくことはなく、そのマップにも変化が見られなかった。電気生理学実験もこのfMRIの結果を裏付けるものだった。この結果は、成体マカクザルV1が網膜損傷後の数ヶ月間に再構築を行う能力は、ごく限られていることを示している。

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