Letter 免疫:1型糖尿病患者の膵臓リンパ球から増殖させたT細胞はインスリンエピトープを認識する 2005年5月12日 Nature 435, 7039 doi: 10.1038/nature03625 自己免疫性1型糖尿病では、病気を引き起こすTリンパ球はインスリンを産生する膵島β細胞の特異的破壊にかかわっている。この破壊過程の引き金となる自己抗原の同定は重要な問題である。今回、膵島細胞特異的な自己抗原の提示部位である、膵臓領域リンパ節のT細胞について調べた。1型糖尿病患者群と糖尿病でない対照群の膵臓領域リンパ節から単一T細胞をランダムにクローン化した。長期糖尿病患者の膵臓リンパ節では、T細胞の高度のクローン性増殖がみられたが、対照群のリンパ節では増殖はみられなかった。1型糖尿病に関する感受性対立遺伝子DR4をもつ糖尿病患者からオリゴクローン性に増殖させたT細胞は、DR4拘束性にインスリンA1-15エピトープを認識した。これらの結果は、長期1型糖尿病患者の自己免疫性炎症領域リンパ節由来のクローン性増殖T細胞がインスリン反応性であることを明らかにするものであり、インスリンが実際に自己免疫性糖尿病を引き起こす標的抗原である可能性を示唆している。 Full Text PDF 目次へ戻る