Letter 地球:プレート全体の応力緩和で説明できるヨーロッパの暁新世盆地の反転 2005年5月12日 Nature 435, 7039 doi: 10.1038/nature03599 白亜紀後期から新生代の間に、ヨーロッパ大陸内部にある古生代と中生代の地溝や盆地構造の多くが何回かにわたり反転(それまで拡大盆地であったものが収縮する過程)を被っている。主要な過程は白亜紀後期と暁新世中期に起き、これまでは主にアルプス造山帯から受ける断続的な圧縮によるものと説明されてきた。本論文では、この主要な過程は構造的性質もまたその原因も上記と異なったものであることを示す。白亜紀に起きた過程は、狭い隆起帯の形成、逆向きの断層活動活性化、地殻の収縮、および非対称の縁辺地溝の形成という特徴を持っていた。それとは対照的に、暁新世中期に起きた過程は、ごくわずかな断層運動を伴うより広い領域で起きた半球状の隆起、およびより遠くでの浅い縁辺地溝の形成という特徴を持つ。単純な屈曲モデルにより、最初に起きたプレート内のテクトニック応力の緩和によって起こる収縮に関連した反転に引き続いて、2次的な半球状の反転が必然的に起きることを説明できる。緩和過程の反転はプレート全体で同時に始まり、アイスランドプリュームによる北大西洋リソスフェアの隆起か、あるいはアフリカとヨーロッパの間で南北方向の収束速度が低下したために生じた応力変化が引き金となった可能性がある。 Full Text PDF 目次へ戻る