Letter

生態:人間動態に見られるバーストおよびヘビーテイル現象の起源

Nature 435, 7039 doi: 10.1038/nature03459

社会や技術、経済に見られる多くの現象の動態は、個々人の行動を原動力とするもので、人間行動を定量的に理解することは現代科学の中心的課題の1つになりつつある。リスク評価から通信に至るまで、使用されている現行の人間の動態モデルでは、人間行動は時間的にランダムに分布し、したがってポアソン過程でよく近似できると予想している。対照的に、通信から娯楽に至る多くの人間活動のタイミングや仕事のパターンは非ポアソン統計に従い、特徴として、長期の不活動期をはさんで急速に生じた事象が集中してバーストになることを示す証拠が増えつつある。本論文では、人間行動のバースト的特性が、意志決定に基づいた待ち行列過程の結果であることを示す。つまり、個人が内心持っている何らかの優先順位に基づいて課題を果たすとき、課題遂行のタイミングは裾の重い(ヘビーテイル)分布となるはずで、大部分の課題は早急に果たされるが、少数の課題は待ち時間が非常に長くなる。これに対して、ランダムな、もしくは優先順位が読めない課題の実行は、待ち時間が均一な統計によってうまく近似できる。これらの知見は、通信と小売りの両方で、リソース管理からサービス割り当てまで重要な意味をもってくる。

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