Letter 物理:超伝導ボルテックスを利用した磁性半導体におけるスピンと電荷の操作 2005年5月5日 Nature 435, 7038 doi: 10.1038/nature03559 デバイスの微細化と速度向上への要求はとどまるところを知らず、エレクトロニクス産業では情報処理の新しい方法が常に探索されている。その一つの可能性が電子スピンを使って、情報を蓄積、操作し、そして伝えるやり方である。このような「スピントロニクス」の応用における難問は、スピン構造とスピン流の生成、輸送、検出、制御を高速で効率よく行う方法を見いだすことである。本論文では、これら操作の大部分が比較的簡単に、超伝導薄膜と常磁性の希薄磁性半導体(DMS)量子井戸から成るハイブリッドシステムで実行できることを示した。この考えは、超伝導薄膜の不均一磁場によってDMS量子井戸中に局所的なスピンと電荷の構造が発生し、その結果、ブロッホ振動や異常量子ホール効果など様々な効果が生じるという観察結果に基づいている。今回、超伝導体における磁力線の束(ボルテックス)を操作する最近の成果を利用し、このボルテックスによってどのようにDMSにおいてスピン構造を生成・操作し、そして制御できるかを明らかにした。 Full Text PDF 目次へ戻る