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宇宙:撮像分光による土星の衛星フェーベの組成地図

Nature 435, 7038 doi: 10.1038/nature03558

土星の最も外側をめぐる大きな衛星フェーベの起源が、とりわけ注目を集めている。なぜならフェーべの傾斜した逆行軌道からは、この衛星が土星が形成された原始太陽系星雲の外縁部で降着過程を受け、重力によって土星に捕獲されたと考えられるからである。それに対して、土星の規則衛星(順行し、傾斜角が小さく、円軌道を描く)はおそらく、土星それ自体が形成された原始惑星内で降着過程を受けたと考えられている。本論文では、2004年6月11日にフェーベに接近した、カッシーニ・ホイヘンス探査機から得られた撮像分光について報告する。我々は、第一鉄を含む鉱物、結合水、トラップされたCO2、おそらくは層状ケイ酸塩、有機物、ニトリルおよびシアン化化合物をマッピングした。これらの化合物の発見により、これまで我々の太陽系で観測されている中で、フェーベが組成の点で最も多様な天体の1つであることになる。フェーベの表面は、太陽系外縁部からの始原的な物質を含んでいるため、彗星起源であることを示していると考えられる。

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