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医学:胚の着床と着床間隔におけるLPA3介在性シグナル伝達

Nature 435, 7038 doi: 10.1038/nature03505

妊娠の成功には、適切に胚が着床する必要がある。生殖補助技術を用いた不妊症治療では、着床率の低さは重大な問題である。本論文では、新たに明らかにされたリゾホスファチジン酸(LPA)受容体LPA3を介しての着床への分子的影響について述べる。LPA3を欠損させたマウスでは産仔数が有意に減少したが、このことは着床の遅延と着床間隔の異常に起因している可能性がある。この2つの現象は、胚発生の遅延、多胎胚による胎盤肥大および胚死亡の原因となる。着床に影響を与えることが立証された酵素であるシクロオキシゲナーゼ2(COX2)は、LPA3欠損マウスの子宮では着床前に発現が低下した。COX2の発現低下は、着床するために重要であるプロスタグランジンE2およびI2(PGE2およびPGI2)レベルの低下をもたらした。PGE2またはカルバプロスタサイクリン(PGI2の安定な類似体)をLPA3欠損雌性マウスに外部投与すると、着床の遅延は改善されたが、胚の着床間隔の異常は改善されなかった。今回の結果は、LPA3受容体介在性のシグナル伝達が着床に影響を及ぼしていることを明らかにし、さらにLPAのシグナル伝達とプロスタグランジンの生合成には関連性があることを示している。

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