Article 発生:HedgehogとWinglessシグナル伝達にはリポタンパク質顆粒が必要である 2005年5月5日 Nature 435, 7038 doi: 10.1038/nature03504 WntとHedgehogファミリーに属するタンパク質は分泌型シグナル分子(モルフォゲン)であり、長距離と短距離の両方で働いて、発生における成長とパターン形成を制御する。これらのタンパク質は脂質の共有結合による修飾を受けているが、このような疎水性分子が長距離にわたって拡散する機構はわかっていない。本研究では、WinglessとHedgehog、およびグリコホスファチジルイノシトールを結合したタンパク質がリポタンパク質顆粒と共精製され、ショウジョウバエDrosophilaの発生中の翅上皮ではこれらがリポタンパク質顆粒と共に局在することを示す。リポタンパク質濃度の低下した幼虫ではHedgehogがその産生部位付近に集合し、正常な距離にわたるシグナル伝達ができない。同様にWinglessシグナル伝達の範囲も狭まる。これらの結果は、リポタンパク質顆粒が脂質を結合したモルフォゲンとグリコホスファチジルイノシトール結合タンパク質の移動の輸送媒体として働くという、リポタンパク質顆粒の新たな機能を示していると考えられる。 Full Text PDF 目次へ戻る