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免疫:細胞APOBEC3Gが休止期CD4+ T細胞におけるHIV-1感染を制限する

Nature 435, 7038 doi: 10.1038/nature03493

活性化CD4+ T細胞とは対照的に、血液中を循環している休止期ヒトCD4+T細胞は、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染に対して高度な抵抗性がある。このような休止期CD4+T細胞にHIVが感染できないのは、鍵となるある因子の欠如のためなのか、それともHIVに対する防御の効率的なメカニズムの存在を示しているのかは不明である。本論文で我々は、抗レトロウイルス作用をもつデオキシシチジンデアミナーゼ(APOBEC3G)は、末梢血中の刺激を受けていないCD4+ T細胞をHIV-1感染から強力に保護することを示す。活性化CD4+T細胞では、細胞質のAPOBEC3Gは酵素的に不活性な高分子(HMM)リボ核タンパク質複合体中に存在し、そのHMMリボ核タンパク質複合体はRNアーゼで処理されると酵素的に活性な低分子(LMM)型に転換する。これと対照的に、刺激を受けていないCD4+T細胞では、LMM APOBEC3Gが圧倒的に多く、HIV-1の複製が阻止され、逆転写は阻害される。マイトジェンで活性化するとLMM APOBEC3GのHMM複合体への動員が誘導され、このことが刺激を受けている細胞のHIV感染に対する許容性の急激な上昇と関連する。特に、APOBEC3Gに特異的な低分子干渉RNAを刺激を受けていないCD4+T細胞に導入すると、HIV-1の初期複製の阻止が大幅に解除される。したがって、LMM APOBEC3Gは、刺激を受けていないCD4+T細胞において、HIV-1侵入後に作用する強力な制限因子として働く。意外にも、刺激されていないCD4+ T細胞でゆっくり生成される逆転写産物の配列分析からわかるのは、dG→dA高突然変異(hypermutation)が低レベルであることのみであり、このことから、APOBEC3Gの制限活性がデオキシシチジン脱アミノ反応に厳密に依存しているわけではない可能性が示唆される。

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