Letter 材料:ネットワークガラスにおける中距離および長距離スケールでのトポロジカルな秩序化と化学的な秩序化 2005年5月5日 Nature 435, 7038 doi: 10.1038/nature03475 ネットワークガラスにおいて、最近接距離よりも長いスケールでの原子の秩序化は、長い間論争の種となってきた。それゆえに、ネットワークの特性とガラス形成の原理の両者を解明するためには、詳細な実験的情報が必要である。今回、同位体置換法中性子回折をガラス状のZnCl2に適用し、構造的に無秩序なAX2系におけるトポロジカルな秩序化と化学的な秩序化を調べることによって、この問題に取り組んだ。イオン分極効果を考慮すれば、この系は典型的なイオン性ネットワーク形成ガラスとみなせるため、多くの注目を集めてきた。我々は実験によって、トポロジカルな秩序化と化学的な秩序化の両者が最近接距離のスケールよりも長い、2つの長さスケールで表されることを示す。これらのうち一方は、回折パターン中の1.09(3)Å-1のシャープな第1回折ピークの出現に見られるように、中距離秩序と関係している。もう一方は、62(4)Åまでのガラスの秩序化を示す長距離秩序と関係している。さらに、これらの全体的特徴が典型的な共有結合ネットワーク材料であるガラス状のGeSe2の特徴であることも見出された。今回の結果によって、過冷却液体およびガラス現象学の重要な多くの側面を左右するそれらの長さスケールについて、構造的な解明が進んだ。 Full Text PDF 目次へ戻る