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免疫:静止期記憶CD4+ T細胞内でのSIV複製のピークは腸管粘膜固有層のCD4+ T細胞を減少させる

Nature 434, 7037 doi: 10.1038/nature03513

サル免疫不全ウイルス(SIV)およびヒト免疫不全ウイルス-1(HIV-1)の感染初期では、ウイルス産生およびおもに粘膜固有層の記憶CD4+T細胞(以前に抗原および微生物に遭遇した後、腸管関連リンパ組織(GALT)の粘膜固有層にホーミングしたCD4を発現しているT細胞)の減少の両方が起こるが、その主要部位はリンパ器官系の最大の部分を構成するGALTである。本論文では、SIVを感染させたアカゲザルの腸管組織でのウイルス産生のピークが、感染した記憶CD4+T細胞数のピークと一致することを示す。意外にも、最初に感染した記憶細胞のほとんどは予想に反して活性化されておらず、免疫学的な表現型としては「静止期」の細胞であった。それらの「静止期」細胞は、本当に静止しているわけではなく、おもに他の粘膜部位および末梢リンパ節で最初に感染する細胞のようにウイルス産生を支持することができる。ウイルス産生は、免疫活性化の誘導とそれにより活性化CD4+T細胞標的を提供して感染を持続させることに加えて、粘膜固有層のCD4+T細胞に免疫病理学的に制御されているFas-Fasリガンド媒介性アポトーシス経路を誘発し、その結果、こうしたT細胞が選択的に除去された。したがってSIVは、GALT中の静止期記憶CD4+ T細胞からなる大きな常在性集団を利用して、ピークレベルのウイルスを産生し、GALTのエフェクター部位に存在するCD4+T細胞を、直接的(細胞溶解性感染を介して)および間接的(感染および非感染細胞のアポトーシスを介して)に減少させる。このようなCD4+T細胞減少の規模は、宿主の免疫系に悪影響を及ぼす。このことは、GALTが感染する前に有効となるようなSIV対策の開発の重要性を明確に示している。

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