Letter

地球:ネパールヒマラヤ山脈中央部における他と連続していない活動的逆断層

Nature 434, 7036 doi: 10.1038/nature03499

最近起きているインドとユーラシアの収束は、ネパール南部のシワリク丘陵で地表に達している主ヒマラヤ逆断層(MHT)という、単一の断層に沿って主に生じていると一般的に考えられている。このモデルは、測地データ、地形データおよび微小地震データと矛盾しないが、より北部にある地表の断層での滑りを考慮した別のモデルも、これらのデータとよく一致するとされている。本論文では、ネパール中央部で2 km未満の距離にわたって千年の時間スケールでの浸食速度が4倍に増大していることを示す宇宙線起源の10Beのin situ観測データを提示し、MHTが地表に現れているところからほぼ100 km北に現在も活動している逆断層が存在することを初めて明らかにする。このデータはネパール中央部での岩盤の隆起勾配がMHTの傾斜面にわたる受動的な輸送のみを反映しているという考え方に疑問を投げかけるものである。今回の結果を、これまでに報告された40Ar-39Arのデータと組み合わせると、ヒマラヤ山脈の麓で地中深くから表面に達する構造の上で持続的に地表の浸食が起きていることが示唆される。さらに、気候、浸食および地殻の運動との間の強い動的な相互作用により、ヒマラヤ山脈の変形の最前部よりもさらに北に活動的な変形の中心が維持されていることも示唆される。

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