Letter

宇宙:コンドリュールを含むカルシウムとアルミニウムに富んだ包有物から推定した初期太陽系の年代学

Nature 434, 7036 doi: 10.1038/nature03470

隕石中に含まれるコンドリュールとCa-Alに富んだ包有物(CAI)は、太陽系初期の一時的に高温な時期に形成された高温成分である。CAIとコンドリュールが形成された相対的な時期は、未解決の重要問題となっている。火成岩的なCAI中にコンドリュールの断片が存在することから、CAIが形成されるより前に形成されたコンドリュールがあるという結論が下されている。この結論は、CAI中の26Al存在度が高いことだけでなく、コンドリュール内部にCAIの残留物があることと相容れず、これらの観測事実はCAIがコンドリュールよりも100〜300万年先行していることを示唆している。本論文では、アエンデ隕石中のカンラン石と低カルシウム成分の輝石から成るコンドリュール物質の残留物が2個のCAIの外側に存在し、16O存在度が低い(Δ17O&symp;−1‰から−5‰)ことを報告する。CAIの中心部にあるスピネルと透輝石は16Oに富んでいるが(Δ17Oが最大−20‰)、その外側にある透輝石はメリライトや斜長石と同様、16Oが枯渇している(Δ17O=−8‰から2‰)。このコンドリュールをもった2個のCAIは26Al存在度が低く、26Al/27Alの初生値は(4.7±1.4)×10-6と<1.2×10-6である。これらのCAI26Al/27Alの基準初生値が5×10-5であるCAIが形成されてから約200万年後に再融解した際に付加した、コンドリュール物質を含むと結論できる。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度