Letter 技術:ナノメートルスケールデバイスにおける核スピンの多重量子コヒーレント制御 2005年4月21日 Nature 434, 7036 doi: 10.1038/nature03456 核磁気共鳴(NMR)による分析は、核スピンのコヒーレントな量子力学的重合せ状態に基づいている。そのためNMRは、キュービットをコヒーレントに操作する必要のある量子計算や量子情報処理の分野で、新たな注目を集めている。しかし、集積可能なデバイスを実際に構築するためには、ミクロな領域の核スピンを検出し、かつ核スピンを電気的手法のみでコヒーレントに制御する必要があるため、従来型のNMRは適していない。本論文では、ナノメートルスケール領域の核スピンを制御できる、集積型のNMR半導体デバイスを紹介する。このNMR法では、従来型NMRでは直接観測できない多重量子コヒーレント状態(スピン角運動量の差が1より大きい量子準位間にまたがるコヒーレント状態)を直接検出できる。このミクロで高感度な方法は、原子核が多スピン準位を持つ物質をプローブするのに適しており、幅広い応用をもたらす多キュービットデバイスの基礎となることが期待される。 Full Text PDF 目次へ戻る